全世界、さまざまな投資先に分散投資するとどうなるか、簡単なシミュレーション
最近、ユーチューブで投資信託どれがいい?みたいな動画がよく表示されます。結局、信託報酬取られてマイナスだろうと思っていたのですが利益が出ている人も結構いる様子です。
気になったので、簡単なシュミレーションをしてみました。
全世界のインデックスに投資する投資信託、そして分散投資が良いというので商品(原油、金、アルミ、銅等)、為替、REITなどに分散して投資してみようと思います。
上の図が全世界インデックス、原油、エネルギー&メタル、金、REIT、外国債券(為替ヘッジ有り)の単独のグラフです。すべてETFです。
REIT・ETFや外国債券ETFは歴史が短いのでグラフが短くなっています。外国債券ETFは短すぎたのでそれ以外の5種でシュミレーション。
5種類のETFを毎月1枚ずつ買ったと仮定して、利益額のグラフを作ってみました。すると以下のグラフになります。
ずっとフラフラしていますね。2016年前後はマイナスです。つい最近になって全世界インデックスと金が上昇し、商品が下げ止まったことで上昇してきていますが、分散したからといって右肩上がりに安定に上昇するわけではないようです。
ちなみに参考に下げている商品は抜いて、上昇している全世界インデックスと金の2種類だけを毎月積み立てた場合の利益グラフは以下の通りです。
比較的綺麗に資産が増加しているようにみえますが、マイナスの期間も結構多いようです。
様々な商品に分散しているので、資産増加曲線がもっとなだらかで、緩やかな右肩上がりになると思いきや、そうはなりませんでした。2016年前後のマイナスを考えると、現在のプラスもたまたまなのかもしれません。毎月積み立てで投資先を分散して投資する手法は思ったよりもリスクがありそうです。
色々な投資先のグラフをみて、投資商品には2種類あるように感じます。
一つ目は、商品や為替などのように一定の区間を上下するような投資商品です。これは下がった時、積立にはダメージ大です。こういった投資商品は安いときに分割で買い下がり、高いときに分割で売り上がるのが良いのかもしれません。
そして2つ目は、全世界インデックスは世界の成長を表す投資商品です。これは基本長期では右肩上がりになる計算なので、これは長期で考えれば積立で買うのは良さそうです。
どちらにしろ、安いときに買って高いときには買い控えないと結局マイナスになってしまいます。
縮尺の変わらない月足グラフを描いて、今は高いのか、安いのかを長期に渡って見ることの大切さを再認識させられる実験結果でした。